舌を巻く

高校生のころの自分が書いた作文を見付けた。一読して意味がわからなかった。しばらくすると意味がわかった。難し過ぎ。
そのまま載せてしまおう。

自身の事である割に堅い「わたし」の叙述。けれども濃い比喩が交ざるのは海に開いた口に似ている。堅い文体は「わたし」が夏が堅い残骸になってしまうのを望む態度を反映している。ときおり交じる比喩は堅い態度のほころびを隠した余剰の発現だろう。ほころびはそうKとの関係にもある。堅く組み上がったシンメトリーの帝国はKにより妹により徐々に崩され、ついには消えてしまった。
という内容と形態の平行関係の実践である。

今ならこうは書かないなぁ、と思えて、一安心。少しは成長している。