幾何学の起源―定礎の書 (叢書・ウニベルシタス)読みかけ。

しびれる。農耕の発生には、空き地を作ることが必要であった。幾何学の発生には、余分なことを排除した空間を考え出すことが必要であった。著者は、こういうものを、ホワイトボックスと呼ぶ。コンピュータも一種のホワイトボックスだな。
フランスの哲学の本を読んでいると、頻繁に、フランス語の単語Aの起源のラテン語Bの話を持ち出して、「本来AというのはBということだったのだ」と主張する。どうしてそういうものに説得力があるのか、不思議だ。
同じ単語をひたすら使い回しているからそんなことが出来るに違いない。日本語だと漢字の成り立ち、とか、言葉の語源、とかはうんちくのネタになる程度だと思う。