荒療治?

6月ごろから、体内時計が狂うに従って、精神状態も変調してきているような気がする。

さきほども、産業革命期のイギリスの工場労働者よろしくミルクティーで疲れを癒したのはいいのだが、おかげで日没から日の出まで眠れずにいた。そういえば、あれは昼休みに飲むものだった気がする。

昼夜逆転しているばかりでなく、理由もない焦りがあったり、なぜか人に対して手厳しくなっていたりする。自律神経が失調しているというのは、こういうことかも知れない。あんまり訳のわからないことになる前に、医者に診てもらう方が賢明なのかもしれない。しかしめんどくさい。幸い、食欲は平常通りなので、やせ衰えていく心配はない。

寝床で眠られぬ夜を過ごし、薄明の時間帯を迎えて、おさんぽすることにした。まず、今が朝であるということを、体に印象づけるため。

もうひとつ目的があった。ぴらぴらは引越をすると必ず周囲を徒歩か自転車で散歩しつくして、その土地に慣れるものである。ところがこの前の5月に引っ越してから、そういうことをしていない。駅に行く道は知っているが、そこから一本外れるとどんなことになっているのか見当もつかない。これも大きな不安のタネになっていることは間違いないと思った。

従ってうろうろしてみた。屋敷が多い。ところどころ、築数十年を経たような塀があったりする。普通のアパートもある。坂が多く、道は曲がりくねって、非常に散歩のやりがいがある。

自宅の前に帰り着いたとき、ちょうど日の出であった。つい、直視してしまった。後ろを向くと、自分の影が地面ではなく壁に映っていておもしろい。

で、戻ってきた。ちょっと気分が悪いのは、無理やり体内時計を矯正しているからだと思う。初めて眼鏡をかけたときの感覚に似ている。

今日の昼間は、なんとしても眠らないぞ。