モスクに行ってみた

立花ゼミの合宿では恒例となった夜中のおさんぽ。今回は10人くらいで、午前3時に出発した。


前回はきまぐれで都庁の前に行っておしくらまんじゅうなどしてきたので、
今回もきまぐれで、東京ジャーミィに行ってみることにした。
高校の地理の先生に、近所に日本で最大のモスクがあるという話を聞いていたため気になり、
外観を眺めるだけでもインパクトがあるだろうなぁー、と思ったからである。


モスクを見上げていたら、おさんぽ中の数名が階段を登って敷地内に入っていった。
数歩あとに男性が現れて、入っていった。礼拝しにきたのだと思われる。
先を進むおさんぽerたちは、後から来る男性に気づいていない。


困ったことになると困るなぁと思って、さらにその後からついていってみた。
お祈りの様子を見せてくれるというから、見ることにした。
外に残った人もいた。僕もちょっと迷ったが、
そういえば、おさんぽerの一人は、このまえトルコに旅行にいってて、
あちこちのモスクを見学したと言っていたから、まぁ大丈夫だろう。


靴を脱ぎ、建物に足を踏み入れると、香が焚かれていた。
細部に至るまで対称性の高い装飾が為されていて、
愛知万博のトルコ館よりもより濃く幾何学を感じた。


ほどなくイマームがお祈りの言葉を朗唱しはじめた。
肉声で聴くのは、はじめて。朗朗としている。
アラビア語特有の、普段聞かない子音が混ざって、興味深い。


横が井の頭通りなので、午前4時とはいえ、
車やバイクがちらほら通る音がするが、中断することなく儀式は進む。


邪魔にならないようにじぃーっとぼんやりしていると、
終わった様子なので、外に出た。礼拝の時刻はどう決めているのか、
とか質問をしている人もいた。


帰り道は、台地の端に沿って曲がりくねった道があったので、
気になって歩いてみた。人目のないことをいいことに、
アルゴリズム体操とかシュレーディンガー音頭を習いながら帰った。