情熱の温度

悲しいときの心が締めつけられるような痛みと、
美しいものを見てはっとする感覚が似ている。
その瞬間も似ているし、直後に思わず真剣になってしまうところも似ている。
寒風にさらされる感覚とも似ている。切られるような。

かつて、この感覚にずっとさらされていた。
このごろ減っていて、あってもそのうち消えてしまう。

それでも自分の核は、こういうときの、氷のような情熱。