日本語の謎

比較的うすいことを、「うすめ」という。形容詞「うすい」の語幹「うす」に「め」が付いている。しかし、比較的濃いことを、「こめ」とは言わない。「こいめ」と言う。語幹に「め」を付けた表現が認められる条件は何か。
仮説。語幹に「!」を付けた表現が認められることが、語幹に「め」を付けた表現が認められる必要十分条件である。「うす!」と言えば意味が通じるが、「こ!」と言ったら意味が分からない。
この仮説に従って考える。形容詞「ぴらい」の存在を認めよう。「ぴら!」という表現と「ぴらめ」という表現は、両方認められるかどちらも認められないか、いずれかでなくてはならない。