2005-06-11 朝永振一郎isbn:4622025515:title 2 ぞぞっとした。 ピストンを引っぱると、電子やα線の通ったあとに美しく光った霧の糸が見える。これをそれらの粒子の飛跡と名づける(われわれが防空壕の穴からおそるおそるながめた飛行機雲を連想されてもよい)。 霧箱の飛跡も、飛行機雲も、凝結核の存在が蒸気の凝結で可視化されるという意味で、同じ現象である。