月面データセンタ計画

この冬は、結局、東京では雪が降りませんでした。観測史上初めてじゃないかしら。ま、これから降るのかもしれないけれども。


こうして地球の気候が狂っていくこのごろ、どんな災害が地球表面に起きるかわかりません。近年、企業にとってデータが重要な財であることが認識されてきて、人里離れたデータセンタにバックアップを取っているところも多いと聞きます。けれども、地球の表面にある限り、どの地点であっても、自然災害に遭うリスクは0ではないし、また、人間に狙われて攻撃される危険性も、0ではありません。


その点、月面にデータセンタを作ればずっと安全です。大気は無いので異常気象とは無縁ですし、人為的な攻撃も、国家が関与しなければ、ほぼありえません。RTT(通信の往復時間)も3秒しかないので、バックアップ用には十分です。月面での太陽光発電は、雲のある地球上と違って、規則正しく発電可能時間が訪れるので、バッテリーを組み合わせれば、安定した電力供給が出来ます。


ただ、月面では、地球上よりもはるかに多い頻度で隕石が降ってきます。そのため、月面のデータセンタは、自己増殖オートマトンにして、勝手に材料を集めて自己増殖するようにしておくと、安心です。共食いしないように気をつけないと。


こんさまたちとお昼ごはんを食べながら、そんな話をしていました。